わたしたちのまちのつくり方では、小平市に残された都市農地を守るためのアクションとして、2023年9月15日「都市農地を守るために、国への意見書の提出とできる取組の検討を求めることについて」を小平市議会事務局に請願として提出して無事に請願は可決しました。

11月8日には、署名803となりました。協力いただいた皆様に感謝いたしいます。

請願者 神尾直志の話(2023/9/25) みのり村にて
みのり村 村長 粕谷英雄さん(みのり村)のお話

小平市の都市農家インタビューはこちら

筆頭紹介議員に政和会の福室英俊市議、紹介議員にフォーラム小平の岡田しんぺい市議、賛成予定議員の生活者ネットワーク さとう悦子市議、水口和恵市議にも感謝いたします。

無事に、小平市議会から、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、農林水産大臣に意見書が出されました。

しかし、この請願で、国が都市農家に対して、相続税の猶予措置適用が拡大するわけではありません。

引き続き、活動を続けて行き国が政策を変えるように促していきたいと思います。

請願事項1については、都内の市や区で同じ趣旨の請願をしてもらえる方に対して請願してもらう活動を支援したいと思います。もし、農地保全に思いをもった動ける方が他市・他区にいましたら、ご紹介頂けますとありがたいです。

請願事項2について小平市の産業振興課が具体的に何か動いてくれると言うと難しいところです。

都市農地が活性化し、農家の収益が増えて、後継者がいない農地の問題にも解決の道が見られ、都市農地への市民理解がすすみ、都市農地が保全されるように活動していきます。

とはいえ、具体的なアイディアがあるわけではありません。ご意見がある方は、是非、ご連絡くだされば幸いです。

わたしたちのまちのつくり方 

共同代表 神尾直志(0800-5071-0255) kamihoo2011@runkodaira.com

※個人事業主(シニアライフ相談サロン めーぷる小平店 津田町1丁目18-27)として事務所を借りて活動しています。アイディアをお持ちの方、連絡の上、お話しにきてください。

都市農地保全プロジェクトの請願可決しました

請願趣旨説明文と当日の審議

  • 都市農地保全請願趣旨説明はこちら
  • 筆頭紹介議員 福室英俊市議の説明はこちら
  • 2023年11月8日の審議メモはこちら
  • 請願1 小平市議会から国への「生産緑地の申請をしている都市農家に対する相続税の負担軽減を図るべく、納税猶予措置適用の拡大の検討を求める意見書」のこちら

都市農地保全プロジェクトのチラシ

チラシのダウンロードはこちら

請願文 

署名用紙ダウンロードはこちら

署名用紙の回収について

請願者の神尾直志のポストに入れるか、署名は自筆の原紙が必要です。署名を頂きにまいりますので、ご連絡をください。または、郵送いただけるとありがたいです。

署名要旨をPDFでダウンロードして、必ず裏表で印刷して署名欄と請願が分離されない形で署名をお願いします。

福室英俊市議と、岡田しんぺい市議、さとう悦子市議、水口かずえ市議の知り合いの方は、お二人にお渡しくださっても良いです。

そのほか、以下には署名用紙があり、署名をあずかってくれます。

  • 小林農園の園主 小林幸夫さん(上水南町1丁目9-10)
  • みのり村の粕谷英雄村長(上水本町1丁目17-23)  
  • 暮らしを彩る雑貨と手仕事の店 Kimamaya T&K(学園東町1丁目2−4 グレース小林 1階B)
  • 地域の居場所PON&PON 橋本久雄(学園西町1-22-15 サントピア並木101)

10月31日までに頂けるとありがたいです。

請願者 

わたしたちのまちのつくり方 共同代表

神尾直志 (かみおただし)

〒187-0025 小平市津田町1-18-32ー403

080-5071-0255

kamihoo2011@gmail.com

Facebookでの連絡  https://www.facebook.com/tadashi.kamio.1

Twitterでの連絡 https://twitter.com/kamihoo2011

請願事項

  1. 小平市議会は、生産緑地の申請をしている都市農家に対する相続税の負担軽減を図るべく、国に対し、納税猶予措置適用の拡大の検討を求める意見書を提出してください。
  2. 小平市は、東京都の生産緑地買取・活用支援事業等を活用して農地を守る取り組みをしてください。

請願事項の1は、都市農地を所有している農家に対する重すぎる相続税について、小平市議会から国に対して、負担軽減の検討を求める意見書を提出することを目的としています。

この請願で国の税制が見直しされるか、というとそんなに簡単ではありませんが、都市農地がまだ残されている東京の郊外の市や区からの声を大きくして、都市農地を守る方向に変えて行きたい、そんな思いを込めた請願です。

請願事項の2は、小平市として今ある制度を最大限活用して都市農地を守る取り組みをしてくださいという内容です。

具体的な内容は、この請願では書いていませんが、農地保全に市民が協力できるような取り組みをしていただくようにわたしたちのまちのつくり方として自ら動くとともに、小平市や議会に働きかけて行きます。

農地を通る用水、左は家屋、右は農地
果樹栽培の様子
都市農地と直売所
体験農園 みのり村の様子

請願理由

都市農地は農家の私有地ですが市民にとっても大切な場所

都市農地は農家の私有地ですが、その景観は市民生活に潤いを与えるだけでなく、農地が果たす役割に着目をしても、市民として大切で守りたい場所です。農地に目を向けたとき、取れたて、旬の新鮮野菜や果実が直売店等で供給されているほか、市立小学校全19校区全てで行政の協力のもと学童農園が行われています。令和2年度は学校給食地場産野菜納入率において市内小・中学校ともに30%を超えるなど、農地及びそこから生み出される農作物は児童・生徒の食育に大きな役割を果たしています。

農地は防災面に目を向けたとき、防災協力農地として協力いただいているところにおいては震災時の一時緊急的に避難する場所として市民の命を守る場所となり、また大半が農家の敷地の中にある震災対策用井戸は、有事の際には私たちの生活用水を支える一助となります。また、農地は集中豪雨の際にも、雨水を吸収する機能を持ち、インフラへの負担を軽減してくれるといわれております。

東京都の生産緑地(現在は特定生産緑地に以降)は年々減少

東京都都市整備局 生産緑地地区の推移(小平市は、下から6番目の緑)

しかし、小平市の生産緑地(現在は特定生産緑地へ移行、以下本請願では「生産緑地」という。)は年々減少しており、平成5年に生産緑地に分類された農地237.4haは、令和2年までの約30年間で161.5haへとおよそ31.9%減少し、これは多摩26市で減少率が5番目と高い状況です(※2)。

農地で得られる収入と相続税

都市農地の生産で得られる収入と相続税の関係

小平市の農家でヒアリングしたところ、約一反(1000m2)での売り上げは野菜では70万円/年・1000m2で、果物では、200万円/年・1000m2程度とのことです。アルバイトの人件費、資材や肥料などの原価もかかるため、収益を上げるにも限界があります。

その一方、相続発生時には、1.5億円~2.2億円/年・1000m2で評価されます。

第1回小平市農業振興計画検討委員会 【資料④】平成28年8月19日(金) 

農業で得られる収入には限界があり、地価も高く、相続税を農業からの収入だけでは納税できないことが根本的な理由だそうです。小平市の農業経営体の76.6%が、農産物の売上げが300万円未満という現状です。

都市農家は収入を得るためマンションやアパートなど不動産を所有している方もいらっしゃいますが、相続が発生した際には生活の糧であるマンションやアパートは売却するわけにはいかないために、やむを得ず農地を売却しているのが現状です。

生産緑地には営農することを条件に相続税の納税猶予の制度があるものの

都市の貴重な生産緑地は、営農することを条件に、固定資産税の評価額を低く抑えられ、相続税の納税猶予などを受けることができますが、不動産及び自宅内の収穫物の集出荷施設、農機具倉庫、直売所、トイレ、屋敷林等(詳しくはこちらの令和5年3月 東京農業振興プランのリンク参照)は、納税猶予の対象とはならず相続税の課税対象であるため、結局は農家は農地を売らざるを得なくなっています。

生産緑地法に基づく農地買取り制度や、東京都の生産緑地買取・活用支援事業等による補助がありますが、小平市では都市計画予定地などを除くと、買取りされた例はありません。

島国で先進国という共通点のある英国(U.K.)の農地の相続税は?

Agricultural property

You can pass on some agricultural property free of Inheritance Tax, either during your lifetime or as part of your will.

Agricultural property that qualifies for Agricultural Relief is land or pasture that is used to grow crops or to rear animals. It also includes:

  • growing crops
  • stud farms for breeding and rearing horses and grazing
  • trees that are planted and harvested at least every 10 years (short-rotation coppice)
  • land not currently being farmed under the Habitat Scheme
  • land not currently being farmed under a crop rotation scheme
  • the value of milk quota associated with the land
  • some agricultural shares and securities
  • farm buildings, farm cottages and farmhouses 

詳細はこちらのリンクからご覧ください

都市農家の不動産の相続税について、例えば、先進国で島国という共通点がある英国では、農家の自宅、作業小屋や農機具倉庫などは相続財産の対象外となっており、相続税の対象から外されているなど農地を守る取組がなされております。よって、日本の都市農地保全の取組にも改善の余地があると考えます。

日本の都市農地保全の取組にも改善の余地があります。

9月15日、請願を提出して来ました!

市議会への請願者として、わたしたちのまちのつくり方、共同代表として請願を出して来ました。

左から政和会 福室英俊市議、 請願者 神尾直志、 フォーラム小平 岡田しんぺい市議

お二人の市議に感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

福室議員からは、10月末までに、500は集めましょう!と宿題をいただいています。

署名の協力をお願い申し上げます。

署名用紙ダウンロードはこちら

署名要旨をPDFでダウンロードして、必ず裏表で印刷して署名欄と請願が分離されない形で署名をお願いします。

署名は自筆の原紙が必要です。署名を頂きにまいりますので、ご連絡をください。または、郵送いただけるとありがたいです。福室英俊市議と、岡田しんぺい市議の知り合いの方は、お二人にお渡しくださっても良いです。

10月31日までに頂けるとありがたいです。

請願者 

わたしたちのまちのつくり方 共同代表

神尾直志 (かみおただし)

〒187-0025 小平市津田町1-18-32

080-5071-0255

kamihoo2011@gmail.com

Facebookでの連絡  https://www.facebook.com/tadashi.kamio.1

Twitterでの連絡 https://twitter.com/kamihoo2011