今回の小平市議会議員選挙は、2023年4月23日に行われて、即日開票、28名が新しく市議に選ばれました。
ご回答いただいた立候補者及び、選挙の参考にしてくださった小平市の有権者の皆様ありがとうございました。
当選された市議の4年間の活躍に期待したいと思います。
2023年小平市議選結果概要
表の左側2019年の市議選改選直後と、表の右側2023年の市議選改選直後の結果です。投票率は、44%台と変わらず、有権者数が155,095から、158,392と3,297人、3.5%増加したのに対して、立候補者数が31名から33名に6%増加しました。
最大会派の自民・維新系会派の政和会が7名から8名に増えて、生活者ネットワークが候補者を2名に削減したため、議席を3名から2名へと議席を減らしました。無会派(一人会派)のベテラン現職が、れいわ新選組に入れ替わりました。
フォーラム小平、共産党、生活者ネットワークの与党会派が11名から、10名に議席が減って、政和会、公明党、その他の野党会派が17名から18名に増えました。
今回の選挙の特徴は、2019年と同様に、極端に多く支持を集めた候補が存在するということに加えて、候補者全員が真剣に選挙に臨んで極端に少ない得票数の候補がいなかったことが上げられます。なんと、最大得票数で当選された候補は、最小投票数で当選された候補の得票数の4.1倍となりました。
当選者、最大・最小投票数と平均値
当選した候補の最大得票数 5,521
当選した候補の最小投票数 1,331
当選した候補の平均得票数 2,373
候補者全員が真剣に臨んだ選挙というのは、選挙ポスターが、全員プロがきちんとデザインして、印刷屋で印刷したと思われるきちんとしたポスターを貼っていることと、選挙日二日目の月曜には、全員がうまっていたことなどからもわかりました。
28名の枠を33名で争うということで、より真剣な選挙になったことは良かったことです。
2023年小平市議選の結果分析
会派別得票数
当選人数(2019年市議選からの増減) | 得票数(2019年市議選からの増減) | |
政和会 | 8名(+1) | 22,648票 (+22.2%) 日本維新1名を除くと、17,127票(▲8%) |
公明党 | 6名(±0) | 12,856票(▲8%) |
フォーラム小平 | 5名(±0) | 12,941票(▲5.4%) |
共産党 | 3名(±0) | 6,714票(▲14%) |
生活者ネットワーク | 2名(▲1) | 3,270票(▲31.9%) |
無会派(一人会派の会含む) | 4名(±0) | 11,546票(+32.0%) |
合計 | 28名(±0) | 158,392票(+3.5%) |
投票率が大きく変わらず、有権者数が+3,297人と3.5%増加したものの、立候補者が31名から33名と6.4%増加したことから、1人あたり3%程度得票数が少なくなる計算となりす。
会派別に得票数をみると以下の通りです。
自民・維新系会派の政和会は2019年市議選から、+22%の得票数を増やし、1議席を増やし7議席から8議席になりました。
公明党、フォーラム小平、共産党、得票数は減少したものの当選人数は変わりませんでした。
生活者ネットワークが候補者を3名から2名に削減したため1名議席が減りました。共産党は、2015年から2019年で議席を4名から3名に減らしましたが今回も3名の候補者で3議席獲得しました。
無会派は前回2019年選挙の5名の立候補者に対して、今回の選挙が9名の立候補者がいたため、得票数は増えて当然ですが、無所属で落選した候補が2名1,000以上得票しており、新しい候補への期待があったと言えます。
6期24年務めた最年長のベテラン革新系の橋本ひさお氏が落選して、代わってれいわ新選組の新人なかくら茂和氏が当選しました。
与党であるフォーラム小平、生活者ネットワーク、共産党が2回の選挙で2議席減らしており、野党である政和会、無会派が2回の選挙で2議席を増やしています。
しかし、与党がフォーラム小平、生活者ネットワーク、共産党であるということを知っている有権者は少ないので、小林正則前市長、小林よう子現市長とつづくフォーラム小平出身の市政の評価が、今回の市議選に影響したともいえないでしょう。
自民・維新系会派の政和会が当選者を増やして支持を集めたように見えます。しかし、内訳は維新の候補者の石津はるか氏5,521票と松岡あつし氏5,214票が、圧倒的に多く、二人の候補が支持されたというべきで、自民が支持されているという見方も正しくありません。
石津はるか氏は、他市でも得票数を伸ばしている維新であり、日本全体に吹いた維新の風に加えて、若い女性候補への期待が集まったと見えるべきでしょうか。
まとめると、与党が不支持という読み方でもなく、革新系の支持が減って保守が支持されたという見方ではなく、保守は維新、革新もれいわ新鮮組という比較的新しい勢力が期待されたという見方が正しいでしょう。
年代別得票数
立候補者33名の年齢は、30代から70代でした。
年代別の平均得票数はグラフのとおり、30代から70代までに年代が上がるにつれて得票数は減少傾向です。
60代は50代よりも平均得票数が大きくなっていますが、全体的には年齢が高くなるほど不利、有権者は若い候補に期待している傾向があると言えるでしょう。
男女別得票数
女性立候補者はは10名で、当選が9名落選1名、平均得票数は2,583に対して、男性理候補者は23名で、当選が19名落選4名、平均票数は1,919票と、女性候補少ないこともありますが、女性への期待が大きいと言えます。
アンケートアクセス数、有権者が気になっていること
アクセス数、検索キーワード
アンケート結果を公開直前の4月11日から、選挙6日後の4月29日までの表示回数PVは5,369回表示、2,561名がアクセス、滞在時間の平均は1分43秒ということでした。アンケートを参考にしていただいた方は投票に行っているはずなので、投票者の70,924名のうち、2,561名、3.6%の投票者が、アンケートを見て頂いたと言ってよいでしょう。
アンケートサイトにたどり着く検索キーワードは、「小平市議会選挙」「小平市議会選挙2023」など選挙の参考情報を探してたどり着いた人が多いです。トップページにたどり着くので、トップページのアクセスがダントツに多いのは当然です。
投票者が気になっていること
投票者が気にしているトピックスは、アクセス数の多い質問と言ってよいでしょう。
多い順番で以下の通りになりました。
投票者が気になっていること=アクセス数が多いページ、上位5
小平市の政策で注力すべき10の政策についての優先度 2,386人
Q3 小平駅北口再開発について 231人
Q4 都市計画道路 小平3・3・3号線について 225人
Q2 公共施設再編について地区交流センターと公民館について 136名
Q8 男女共同参画について 131名
検索で表示されるトップページは、「Q1 小平市の政策で注力するべき10の政策についての優先度」で、圧倒的に多く、2,561のうち、2,386がアクセスしていますが、検索でたどり着くトップページであるためです。
それ以外の選択肢では、「小平駅北口再開発」「都市計画道路 小平3・3・3」が閲覧が多かったです。
「小平駅北口再開発」は2019年の市議選、2021年の市長選でも取り上げています。小平市が合意形成をすることなく地権者への配慮を欠いたまちづくりを進めたことが原因です。詳しくはこちらの動画で解説していますのでご覧ください。
チェック機能である市議が、小平市の行政を動かす役割を果たすことが求められています。この4年間で良い方向に導くような活動をしていただきたいです。
続いて、「都市計画道路 小平3・3・3」は、1963年に小平市誕生のときに高度成長、人口は増加する前提とした計画決定された都市計画です。
いろんな意見があるとは思いますが、小平市民への影響は大きい問題なので、東京都任せにせず、小平市の問題として是非、取り組んでいただきたいと思います。
改めて、立候補者のアンケート回答を読みたい方は、下のリンクから質問と回答をご覧ください。
新人6名を含む、28名の市議が「市民の声を聴き、理解し、行動する」ことを期待しつつ、総括を終わりたいと思います。
選挙後こそ市議の動きをチェックしよう
さて、新しい市議会が始まります。
あなたが一票を投じた議員さんの活動や市議会の動きに関心をもっていきましょう。
市議会は録画のネット配信もしているので、自宅からでも市議会の様子を見ることができます!
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/gikai/
回答の会派名は所属人数の少ない順かつ五十音順に掲載しています。会派内の立候補予定者名は敬称略、五十音順に掲載しています。
本人が記述した所属会派名または所属政党名を記載しています。
立候補予定者の質問文のオリジナルは、下記のリンクPDFがあります。
わたしたちのまちのつくり方による2023年4月市議選公開アンケートのご案内
2023年の市議選の立候補予定者の皆様、ダウンロードして回答をいただき送って頂けますとありがたいです。
前回の2019年4月市議選アンケート結果と質問の回答はこちら
2021年4月市長選挙アンケート結果と質問の回答はこちら
ご回答いただいた立候補者及び、選挙の参考にしてくださった小平市の有権者の皆様ありがとうございました。当選された市議の皆さんの4年間の活躍に期待したいと思います。